宮城伝統こけし柴田 長吉郎 著
『宮城伝統こけし』
四六判 並製 144頁
本体1900円+税

木ぼこの表情を支えてきた伝統の技と心

江戸時代の文化・文政頃に起こり、蔵王・鳴子・作並・仙台の木地業に定着して、玩具が作りはじめられたものとされる宮城伝統こけしは170年もの歴史を持つ。本書は、構造と形状の解説、原木からこけしになるまでの製作工程、鑑賞と見所などを余さず記述した。また、産地と工人、後継者の育成や技法や改善、品質の向上など今後の課題にも触れた。郷土玩具販売業者、こけし収集家の方々に好適。

1章 宮城伝統こけしの発生と流れ
(こけしの前史 宮城県の木地業とこけし)
2章 宮城伝統こけしの系統と構造
(伝統こけしと新型こけし・創作こけし 東北11系統の伝統こけし 土湯系・遠刈田系・弥治郎系・鳴子系・作並系・肘折系・蔵王系・山形系・木地山系・南部系・津軽系 宮城伝統こけしの構造と形状)
3章 宮城伝統こけしの製作
(原木と処理 玉切り 轆轤加工 描彩)
4章 宮城伝統こけしの現在とこれから
(宮城伝統こけしの鑑賞と見所 宮城伝統こけしの産地と工人 宮城伝統こけしの課題と今後)
5章 宮城伝統こけしの産地
(宮城県の地理的環境 宮城県の歴史)